柳町についてAbout YANAGIMACHI
「都市」に対しての「地方」
なんだかこの概念が頭の中にどうしてもあります。
でもでも、よく考えてみると
日本なんて地方だらけです。ほぼ地方。
そこに、日本本来の魅力や人の暖かさや想いのようなものが
たくさん詰まっていると思っています。
今回は、佐賀県佐賀市の「柳町」という区域、
小さな小さな町で、ピンポイントで何ヶ月かにわたり
しっかりと調査研究をし、様々な人にインタビューすることで
その魅力の掘り起こしを行いました。
商いをする人々の想いや哲学。
文化財級の建物の活用や、リノベーションの可能性。
歴史的な観点による、町の魅力再発見とロマン。
人・文化・歴史、地域にある財産をもう一度見直しました。
この取り組みが、それぞれの地域を
見直すきっかけになればと思います。
柳町で商う人々Persons of YANAGIMACHI
OpenAがリノベーションに携わった旧久富家と旧森永家、
その2つの建物に入居してる方々を取材しました。
町をふらっと歩いただけでは、
その人々の仕事の全体像や哲学というのは
なかなか見えてこないものです。
IT企業、写真館、和紅茶屋、アーティスト、クラフト、伝統工芸。
様々な職種が入り乱れる空間。
それぞれの商いがはじまって1年。
個性が溢れる事業者の方々、
まとまりが、あるのかないのか分からないところがいいところ。
今からバチバチと化学反応が起こる予感がします。
建築リノベーションとしての柳町
もう、ハードを整備すれば上手く行くという時代ではありません。
「もう」というより昔からそうなのですが。
今回は先に、入居者のイメージや想定をしながら
空間を構成していったというやり方に可能性を感じています。
建築資源を冷凍保存する文化財指定という選択をせずに、
活用の道をしっかりと選んだというところに
古い建築資源の活用事例として
未来を感じさせる部分があると思います。
リノベーションは建築前から戦いが始まっている。
計画段階から段取りではなく、必ず命を吹き込むのだ!